第5章 グーグル
サブタイトル 全知全能で無慈悲な神
いま世界でグーグルを使ったことのない人はなくなりつつあります。中国を除いて、世界中で1日に35億回のグーグル検索がされているそうです。
GAFAの著者はニューヨーク大学大学院の教授以外にニューヨークタイムズ紙の役員もしていたことがありました。
役員会で同紙はグーグルからの記事への無料アクセスを制限すべきであると提案しましたが、その意見は通りませんでした。
GAFAのアマゾンとグーグルはアメリカの新聞というビジネスモデルを凌駕してしまいました
アマゾンはワシントンポストを買収し、グーグルはニューヨークタイムズ紙を買収はしていませんが、同紙の情報を今でも最大活用しています。
グーグルは今、情報の開示と広告ビジネスの独占に関して欧州と戦っています。これはグーグルとアメリカの新聞との戦いに似ていると思います。
情報へのアクセスを有償化しようとする欧州と無償化しようとするグーグル。
欧州が無償に合意した後はグーグルが欧州の新聞を凌駕するということがおきる可能性もあるのではと思います。
私はアメリカのグーグルと仕事をしたことがあります。今でもグーグルとは打ち合わせをしています
まず驚いたのはグーグルのカフェテリアは朝、昼、夕いずれも無償で提供されることです。これはグーグル社員だけでなく、グーグルと打ち合わせをする人も同様です。わたしも何度か打ち合わせで朝食をご馳走になったことがあります。
もう一つ驚いたのはグーグルに勤務している人たちの出身地です。中国、インド、東ヨーロッパの国々。
グーグルのカフェテリアでは英語だけでなく、世界の言語が飛び交っています。
グーグルはアメリカ以外の世界中の優秀な学生を集め、今も急成長しています。