第10章、第11章
最後の2章です。この2章でGAFAを総括しています。
GAFAは合計41万8000人の社員を雇用し、公開株式の価値は合計で2兆3000億ドル
この社員数はアメリカではミネアポリスの人口と同じです。
一方、この株式時価総額は人口6700万人のフランスの国内総生産に匹敵します。
この本では引用されていませんが、日本で言えば鳥取県の人口56万人よりも少ない人たちがフランス一国の価値を株式市場で生み出していることになります。
“四騎士(GAFA)と戦ったり四騎士に悪というレッテルを貼ったりするのはむなしいかもしれない。あるいは本当に間違っているかもしれない。私にはわからない。しかしこれら四騎士を理解することは絶対に必要だ”
この言葉で著者はこの本の最後を締めくくっています。
この本には記載されてはいませんが、GAFAの2017 Fortune 500でのランキングを調べてみました。言い換えると売上という指標での比較をしてみました。最近発表されたFortune 500ではアップルとアマゾンは2018年版では順位を上げ、売上でもトップ10入りしました
アップル 11位 => 4位(2018)
アマゾン 18位 => 8位(2018)
グーグル 52位
フェイスブック 274位
この本ではGAFAを時価総額で比較していますが、売上という指標ではウォルマートが2017年、2018年共に第1位です。
世の中にはどうやって売上を伸ばし、利益を出すかをまず考え、売上が思うように伸ばない場合、利益を出す為に投資を抑える会社が多いですが、GAFAは売上による利益で投資資金を調達はしていません。
GAFAの本当に凄いところは明確なビジョンを持ち、それを支える株主、高い株式による潤沢な資金調達による投資ができることにあるのかもしれません。